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2024.06.03

令和5年度 彦根市観光満足度調査速報

令和5年度に一般社団法人近江ツーリズムボードが実施した「彦根市観光客満足度調査」の速報を公開。彦根市内観光エリア2箇所に調査ポイントを設定し、彦根市を訪れた日本人観光客にランダムでアンケート調査を実施した結果、794名分のサンプルを得ることができた。なお、外国人観光客への調査は、アフターコロナ元年ではあるものの、訪日外国人の人数が未だに少ないことから、未実施となった。本調査は平成21年度に観光庁により全国50地域を対象に実施された「観光地の魅力向上にけた評価手法調査事業報告書」で実施されたアンケート票を元に実施した。

日本人観光客の属性

回答者は、女性55.8%、男性44.2%で、主に30代~60代の幅広い世代が回答。在住地は、滋賀を含む近畿圏と隣接する中部圏で77%を占める。同行者は「1人」「夫婦のみ」「家族」などの近親者が約7割を占め、パンデミック下の行動様式や旅行形態が続いていることがうかがえる。旅行日数は「日帰り」が約半数を占め、彦根への来訪回数はリピーターが約5割を占めた。昨年度と比較すると、宿泊する旅行者とリピーターの割合がともに減少しており、パンデミック下の各種宿泊キャンペーンを活用した宿泊需要が、一旦通常のレベルに落ち着いたことが要因の一つと考えられる。

彦根の満足度推移

彦根の総合満足度については、全体の82%が、「満足」以上の回答をした。昨年度の89.1%と比較し減少したが、30代の満足度は増加した。

サービス品質への評価は、対昨年度で総じて微減しているものの、相対的には「物販店員のおもてなし」に対しての満足度は高く、「街並みの景観」は低くなる結果となった。2027年の彦根城世界遺産登録を目指す途上において、街全体での景観の向上も今後の課題と言える。