2025年に大阪で開催される2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の想定入場者数は約2820万人。そのうち約350万人がインバウンド客とあって、インバウンド客をいかに地方へ誘客するか、全国の地方都市で検討がなされています。湖東湖北地域でも様々な議論と施策が実施されている中、2年に1度、近江八幡市を中心に開催されてきた国際芸術祭BIWAKOビエンナーレを、万博でのインバウンド誘致に活かそうという試みが始まり、我々近江ツーリズムボードがそのコンサルティングを行う事業を請け負わせていただいています。
全国の芸術祭・観光地の中からこのBIWAKOビエンナーレ・近江八幡市をインバウンド客に選んでいただくために必要な「効果的なPR」「セルフガイドの周遊コース」「各種街中サインの改善」の提案を行うというもので、まずはその前段階として、視察やモニターツアーを実施しました。
セルフガイドというと、ガイドなしで自分達だけで(事前予約や各種手配なしに)楽しめることを指しますが、近江八幡市内では、主要な観光エリアには路線バスが走り、芸術祭の展示会場も八幡堀周辺に集中し徒歩圏内で効率よく巡れる位置関係にあるため、路線バスと徒歩を組み合わせ、そこにテーマ・ストーリーを重ねコースの提案を行う予定です。また、モニターツアーではアメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、香港のインバウンドアドバイザーの方々にご参加いただき、バス利用がより簡便になる方法として、運賃の支払方法やサインの表示方法等の検討が必要なことにも気づかされました。
日本人の視点では気づけない貴重なご意見も得て、来る2025年の万博イヤーに向け、必要な改善準備に着手いただけるよう、ご提案を進めてまいります。