2023年上半期の訪日外国人旅行者が推計で1071万2000人となり、2019年以来、4年ぶりの1000万人越えとなった昨今。そのインパクトは湖東湖北地域にも表れており、旅行会社やランドオペレーター、個人のお客様まで、多くのお問合せをいただくようになりました。中でも、個人のお客様のお問合せから、オンライン情報の重要性が高まっていること、そしてそうした情報を我々、近江ツーリズムボードが引き続き整備していくことの必要性を感じた事例を2つご紹介します。
1つ目は、東南アジアの方からの問合せ。登山をしたいが、どこの登山道が開いているか、登山口までの行き方がわからない、タクシー手配は可能か、というもの。日本語で検索すると出てくる情報ではあるものの、英語で毎日更新されるサイトが存在せず、タクシー手配も日本語のみでの電話受付のため、登山したくてもなかなかハードルが高いというお悩みでした。この問合せを受けて、各自治体への最新情報の確認、タクシー手配の代行等を実施しました。
2つ目は、オーストラリアの方からの問合せ。飲食店に入店したが、どのメニューを頼めば良いかわからない、どうやって複数店をはしごして楽しめるかわからない、というもの。夜間であったため、観光案内所も開いておらず、宿泊施設でも英語があまり通じなかったので困っているということで、当法人運営のYouTubeチャンネルにある「お料理の注文方法を解説した動画」や「はしご酒の様子がわかる動画」、Visit Omiのウェブサイトにある「各店舗の料理人・オーナーのお人柄やお料理・店内の雰囲気がわかる記事」をご紹介し、お役立ていただきました。
あくまで一つの事例に過ぎませんが、訪日外国人がこの地での登山や夜間の食事・はしご酒を楽しめるようになれば、宿泊者の増加へとつながります。英語での登山情報をどのようにオンラインで整備していくかの検討と、Visit OmiのYouTubeチャンネルとウェブサイトのより良い拡充を行ってまいります。