令和3年度に一般社団法人近江ツーリズムボードが実施した「彦根市観光客満足度調査」の速報を公開。彦根市内観光エリア3箇所に調査ポイントを設定し、彦根市を訪れた日本人観光客にランダムでアンケート調査を実施した結果、669名分のサンプルを得ることができた。なお、外国人観光客への調査は、コロナウイルス感染症による訪日外国人の渡航制限を受け、未実施となった。本調査は平成 21年度に観光庁により全国50地域を対象に実施された「観光地の魅力向上にけた評価手法調査事業報告書」で実施されたアンケート票を元に実施した。
日本人観光客の属性
回答者は、女性56.6%、男性43.4%で、主に30代~60代の幅広い世代が回答している。同行者は「1人」「夫婦のみ」「家族」などの近親者が8割以上を占め、Go Toキャンペーンの利用や安心安全な旅行の実践等が起因していると予想される。旅行日数は「日帰り」が6割以上を占め、昨年度と比較しても増加していることからマイクロツーリズムへのニーズが高まっている可能性が見られた。また彦根への来訪回数はリピーターが約6割を占めた。
彦根の満足度推移
彦根の総合満足度については、全体の69.3%が、「満足」以上の回答をした。昨年度の81.3%と比較し大幅に減少した。特に40代から60代の満足度減少が目立った。70代以上の満足度は昨年度と比較するとやや上昇しているが、昨年度以前と比較すると昨年度以降低迷しているように見える。また総合満足度は20代・30代が高くなっており、若者受けする要素が増えてきている可能性が考えられる。
サービス品質への評価は、「自然景観」と「街並みの景観」に対して満足度が高くなっており、景観に関する評価が高い。最も評価されていないのは、「費用の適切さ」となった。また「土産物・商品の内容」についても他と比べると評価がやや低くなっており、コストパフォーマンスを、今後どのように解決するか、検討・改革していくことが必要である。