令和元年度観光振興事業の取り組みの一環として、「外国人観光客が好む映画のオープンセットやロケ地を軸とした観光コンテンツの創出」というミッションのもと、外部専門家として近江ツーリズムボード(以下OTB)に参加させていただきました、立澤竜也と申します。よろしくお願いいたします。限りある期間ではございますが、OTBの一員となり、観光コンテンツの開発や、情報戦略提案などをともに考えて、具体化させてまいります。イメージとしては「スポーツの補強選手」のような立場だとお見知り置きください(笑)
今回参加した専門家は全部で4名。その中で私が進行するミッションは、先も申しました通り「外国人観光客が好む映画のオープンセットやロケ地を軸とした観光コンテンツの創出」であります。彦根市では2018年度だけでも「31作品」もの映画やテレビ番組の制作が行われております。(参考:<a href=’https://hikone-fc.jp/”>彦根フィルムコミッション)OTB圏内を全て含めますとその数は国内トップクラスとなります。
彦根市単位で見てもこのロケ本数は、全国の自治体の中で「11位」と大変上位になります。理由としては、関西の映画制作の拠点「京都」からのアクセスの良さ「、国宝彦根城」という他にない特殊なロケ地を有する「地の利」。また彦根フィルムコミッションという、公のロケ支援機関の存在、長年活動しておられる市民中心となった「彦根を映画で盛り上げる会」という映画支援団体の存在などが、撮影しやすい現場を支える「人の利」として考えられ、全国11位というロケ本数の多さも、長年の地域努力の賜物だと考えられます。さらに本年度、鳥居本に完成した本格的な映画撮影に対応できる「彦根オープンセット
(仮称)」。こちらでは2020年5月公開の時代劇大作「燃えよ剣」の撮影を始め、海外の大型映画も撮影されるなど、彦根と映画をより一層強く結びつける重要な施設としての運用が始まっています。そして今回「、日本有数の映画のロケ地」という目には見えない財産を、国内外に向けた有益な観光資源として活用するための企画開発やコンテンツ開発を進めております。具体的には「映画のある街・彦根」というコンセプトを策定し、「映画のロケ地や市内名所を利用した観光動画撮影」、「映画のロケ地を巡るAR対応のマップの制作」、「オープンセットのオフシーズンを利用したドローン撮影の練習場」などが進行中です。
その先には「映画のある街・彦根」を常に体験できる施設の運営等も視野に入れ、映画を中心とした企画開発や発信に努めて参ります。いつかこの一連の素晴らしい地域の取り組みも、映画化されることを願って。
2020.02.01