西明寺青もみじ祭りフォトコンテスト

賞金10万円をはじめ、ホテル宿泊券・食事券、地域特産品など豪華賞品をプレゼント!

入賞作品発表

2025年5月1日~6月30日に開催した西明寺青もみじ祭りフォトコンテストに数多くのご応募ありがとうございました。
審査会を7月16日に開催しました。入選された方おめでとうございます。賞品は郵送にてお送りいたしますので今しばらくお待ちください。

審査員総評

第1回目のフォトコンテストにもかかわらず、200件近い多くの応募をいただき正直なところ驚いた。撮影期間が限定されてはいたが、その中で十人十色という言葉があるように様々な角度からの写真を撮影いただいた。特に人や光が写っている写真というのはその時しか撮れないものである。心を込めてシャッターを切ることにより、その時に感じたものを上手に閉じ込めた写真が多かった。

最優秀賞

表参道

里見金三(滋賀県犬上郡甲良町)

撮影日:2025年6月1日
撮影者コメント:私にとって西明寺の表参道は苔も綺麗で、熊野古道の一番綺麗といわれる大門坂以上です。観正坊で衣装改めをして、西明寺にお参りをするように演出することも、、、

審査員講評

肉眼で見たとおりの青もみじの色を写し、苔の良さも出ていて雨の匂いを感じる、空気感のある写真となっている。本堂へと続く表参道の青もみじが撮影されていて、これこそ西明寺と青もみじをテーマとした今回のフォトコンテストに相応しい作品である。
人を入れるとその時しか撮影できないが、着物の方も写り、子供も写ることで、静寂な中で今しか撮れない一瞬を切り取った。様々な年代の方が訪れたくなるような写真に仕上がっている。

千成亭賞

凛として

古川 博(滋賀県長浜市)

撮影日:2025年6月13日
撮影者コメント:青もみじの古木。その姿に長くこの地を見守ってきたかのように感じました。

審査員講評

まるでタコの足のような木。庭に向かって縦横無尽に広がっている。特徴的な存在感のある木を、普通は真ん中に置きがちのところを右側に広がりを持たせていて、背景の庭の奥行を感じさせるのが良かった。広角レンズを使用することで、木の生命力や庭の雰囲気を出すことにも成功してる。
普段は池側から見るところを反対のアングルから見ているのが面白く、この庭を造った望月友閑氏もまさかこの角度から見るとは思わず、びっくりしていることだろう。

公益社賞

青もみじの庭園~美しい日本を永遠に

堀江真彦(滋賀県犬上郡多賀町)

撮影日:2025年5月27日
撮影者コメント:広角レンズで撮影すると写真の情報量が多くなりますが、見どころの多い庭園なので欲張って超広角でダイナミックに撮影してみました。

審査員講評

曇りや雨の時は空が真っ白になりやすいから極力空を入れないでほしいところ、この作品は空を上手く緑で覆っているので緑の印象がよくでている。池も木が写り込んでいるので間があいてしまうことがなく、水の潤いも感じられる良い作品となっている。

木村水産賞

青もみじ木漏れ日の参道

平 尚治(滋賀県彦根市)

撮影日:2025年6月5日
撮影者コメント:新緑に包まれた長い参道を登り行くと、やがて高くそびえる石垣と本坊を囲む色壁の兵が迎えてくれる。参道には初夏の日差しが緑の透過光となって木漏れ日を描いていました。これから始まる青もみじの西明寺参拝には旨は高なり思わず笑みがこぼれてしまいました。

審査員講評

普通5:5で撮影するところを左の壁を長くすることで広がりが出て、奥行きも感じられる作品となっている。また、右から飛び出ているもみじの使いかたが良く、日本画でいう間が上手に処理できている。

一休庵賞

青もみじと守る

坂上ミユキ(滋賀県甲賀市)

撮影日:2025年6月29日
撮影者コメント:立派な二天門、周りの緑とともに迎えてくれて力強く、そして優しい姿がとても気に入りました。

審査員講評

苔の上にあるつつじにスポットライト的に光が当たっていることにより、紅一点としての美しさが際立っている。建物が逆光で暗くなり、緑の葉に光が当たり透過しているのでより緑の美しさが出ている。時間帯で日の当たりも変わる中で、この瞬間しか撮影できない良い作品となっている。また、花だけを撮影するのではなく、どんな環境で花が咲いているか、二天門や二天像の顔まで写っていることでどんな場所で撮影したかがわかるようになっていて、今回の西明寺青もみじまつりとして適した作品だった。

西明寺賞

夏空の西明寺

石山智一(滋賀県栗東市)

撮影日:2025年6月30日
撮影者コメント:過去最速の梅雨明けとなったことを証明するような青空と暑さでしたが、日陰から本堂と緑に包まれる三重塔を見ていると心が落ち着きました。

審査員講評

普段なかなか撮らない足元からの撮影で、またトンネル構図を上手く活用し、撮影者側が暗く向こうの青空や三重塔を明るく撮影することにより、三重塔のほうに視線が行くような工夫がされているところがよかった。西明寺に黒猫がいるが、地面近くから撮影することによりその猫が見た景色のようにも感じられて西明寺にぴったりとのことで、西明寺賞にと住職も選ばれた。

審査員

山本 学

1975年兵庫県宝塚市生まれ・現在も在住。
大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。卒業後同大学同学科研究室に勤務。在学中より写真家高田誠三氏に師事。
現在はフリーランスとして日本の「情」を感じる作品を撮り続ける傍ら、キヤノンEOS学園などの写真教室でアマチュアにも熱心に指導している。
日本風景写真家協会会員、(公社)日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会会員

写真展

2008年 木〜それぞれの居場所〜 富士フイルムフォトサロン東京・名古屋・大阪・福岡
2017年 Japanesque キヤノンギャラリー銀座・大阪・福岡
2018年 Japanesque ギャラリーIWAO(大分)ギャラリーおおきた(香川・10月)

グループ展多数

写真集

2017年 Japanesque 風景写真出版