Newsニュース

2017.01.11

赤備え船「直政」就航

 NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放送があった翌日の1月9日(月・祝)、彦根市松原町のオーミマリン彦根港で赤備え船「直政」の就航披露と試乗会が行われた。彦根藩の初代藩主 井伊直政に因む命名で、船体は「井伊の赤備え」をモチーフにしている。
 3月までは、土日祝日の1日2便を赤備え船「直政」で運行する。

 近江トラベル株式会社の植田重弘代表取締役は、就航披露の挨拶で次のように語った。「船舶のリニューアルは2年前から計画があった。NHK大河ドラマが「おんな城主 直虎」に決定し、3月18日から12月10日まで国宝・彦根城築城410年祭、またこの秋には映画「関ヶ原」が公開される。滋賀県にとって、彦根にとって追い風となる3つの要素が重なるこの時にリニューアルを実施した。今後、イベント船の企画や貸し切り船の利用を、エージェントにアピールしていきたい、また、西武グループ、近江鉄道グループの力を合わせて国内、国外に情報発信し誘客を図りたい」。

 また、近江ツーリズボード会長である小出英樹彦根商工会議所会頭は「このような船舶ができるのを心待ちにしていた。昨年、滋賀県知事に湖に港のある都市の行政と商工会議所、関係企業が一体となった誘客の仕組みづくりを提案した。例えば、彦根と長浜を結ぶナイトクルーズや、セミナー・イベントと組み合わせた付加価値の高いクルーズを計画していくのもひとつの方法である。赤備え船「直政」は近江鉄道グループの力で創っていただいたが、これを盛り上げていくのは民間団体であり、行政であり、市民である。オール彦根で全国へ発信し取り組んでいくことがポイントであり、そうすることで全く違った展開になってくるのではないかと確信している」と述べた。
 スイスのレマン湖、イタリアのコモ湖、アメリカのオンタリオ湖など、湖を利用した観光は脚光を浴びている。赤備え船「直政」は滋賀県の大きな力となるに違いない。